血清尿酸値が高ければ高いほど、短い期間で痛風になる可能性が高くなります。高尿酸血症の人は、尿酸値を正常値まで下げて、それを維持し続けなければいけません。
治療には薬が使われますが、その前に生活習慣と食生活を見直さなければいけません。これは痛風でない人には予防にもなりますので、【痛風の予防】のページを参考にしましょう。
すさまじい痛みといわれる痛風発作ですが、どのように治療・対処していくのか、どんな薬が使われるのか紹介します。薬の種類も様々ですが、医師が個人に合った薬を処方してくれますので、必ず指示通りに服用しましょう。
激しい痛みの痛風発作に適している鎮痛消炎薬は、効き目が早く、抗炎症作用のあるものになります。坐薬の鎮痛剤を使用することもあります。発作が起きてしまうと、通常の漁を服用してもあまり効き目が期待できないため、2〜3倍の量を3時間おきに3回飲むように医師から指示されることがあります。必ずこの量を守ってください。あくまでも発作時だけのことですので、痛みが軽くなった時点で薬の量を減らしてください。
発作が起きようとしているときに飲む薬です。痛風発作の経験者であればお分かりでしょうが、発作が起きる前兆というものがあります。足がムズムズするなどの違和感があり、その後、激しい痛みが襲います。この違和感を覚えた時点でコルヒチンを服用すると、発作を止めることができます。
発作が起こっても、2〜3時間以内に服用すれば、痛みも軽く済みます。発作がピークを迎えてからでは効果は期待できません。量をまもらなければ胃腸に負担がかかりますので、規定量以上飲まないようにしましょう。
ザイロリックなど、痛風を予防する薬として用いられるものがいくつかあります。体の中で、尿酸が作られるのを押さえる働きをします。尿酸が作られる量を抑えるので、尿路結石がある人にも有効です。効果を期待するには毎日飲まなければいけません。
尿酸が排泄される量を増やしてくれる薬です。尿酸を排泄する機能がうまく働いていない人に向いています。関節炎を起こしているときに飲むと逆効果になりますので絶対飲まないでください。痛風発作が落ち着いた頃に服用し始めます。
稀に、飲み始め3ヶ月前後あたりから、関節にあった尿酸結晶が溶け出すときに 関節炎を起こすことがあります。これは快方へと向かっている証拠ですので辛くても我慢しなければいけません。
尿酸が十分に排泄されるようになると、痛風発作におびえることはなくなります。ごく稀に、副作用として肝障害が出ることがあります。服用しているのであれば、定期的に肝機能検査を受けることをお勧めします。
これは尿酸結石ができないように予防するものです。尿酸排泄促進薬の中には、排泄する際に、多量の尿酸によって尿酸結石を作ってしまうことがあります。そこで、尿をアルカリ性にして結石ができるのを防ぎます。
痛風になったら尿の量を増やして、排泄する量も増やしてあげなければいけません。意識してお茶や水などの水分を多く摂るようにしましょう。
もちろん薬を服用するときも、大目の水で飲むようにします。尿酸の尿中の濃度も薄くなりますので結石を防ぐことにもなります。